
動物に関わる市場規模は約1兆5,000億円といわれ、大まかな内訳として、ペットフードが約4,500~5,000億円、動物病院が約3,000~3,500億円といわれています。
市場規模は微増傾向にあり、1頭あたりに使われる金額が増加傾向にあります。フードやペット用品などに使われていること、医療費の上昇など様々な要因が考えられます。この傾向はとても良いことであり、言い換えれば1頭1頭を今まで以上に大切にしているとういうことだと考えられますね。
市場の中ではペットフード市場が最も大きく、高級フードの登場や処方食の改良によりさらなる拡大も考えられます。こちらに関しても、ペットのために良い食事を食べてもらいたいと思っている方が増えてきていることは間違いなく、オーダーメイドの食事などもさらに増えていきそうですね。
動物医療に関わる規模は約3,000~3,500億円といわれていますが、こちらに関しては微増になると思われます。高度医療施設の増加による医療技術の発展や動物たちを大切にすることで1頭当たりの医療費の上昇が考えられますが、ペット数の減少傾向が続くと横ばいになってしまう可能性もあります。
このように動物業界は少しずつ拡大傾向にあります。
一方で、1兆5,000億円という規模は日本を代表する大企業の売上と同じ規模でしかありません。そういった意味では規模の大きな業界とはいえませんが、人が豊かに暮らすためにはとても大切な業界です。
人と動物が暮らすことで様々なメリットがたくさんあることは言うまでもありませんが、動物医療従事者としてしっかり責任感を持って仕事に取り組んでいきたいですね。